運命の一打 — すべてを変えたゴルフのスイング

この記事では、HavefunwithAIchのYouTube公開の裏側――
サムネイル設計から視聴者ターゲティングまで、戦略と仕込みの全貌を明かします。
運命の一打 — すべてを変えたゴルフのスイング
1. 序章 – 青木功をご存知ですか?
この名前を聞いてピンとくるのは、ある特定の世代や、ゴルフ愛好家、アメリカや日本に住む人々かもしれません。
実を言うと、私自身は彼のことをほとんど知らない世代に属しています。
2. 現実とフィクション – 動画の舞台裏
青木功の本当の功績は、米PGAツアーで初めて優勝した日本人選手であることにあります。
長い間、日本以上にアメリカで「パターの名手」として広く知られていました。
彼がアメリカで初優勝を果たした際には、動画と同じようにイーグルで勝負を決めました。
ただし実際には、バンカーショットではなく、ラフからのショットでした。
また、青木功と奥様はすでにお付き合いをしており、奇跡のショットで結婚に至ったわけではありません。
そして、青木功は若いころから非常にスリムだったため、動画内のキャラクターともあまり似ていません。
こうした事情や、クリエイティブ・法的な理由から、
名前・顔立ち・体型・ゴルフシーンまですべて意図的にアレンジしています。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
3. 動画について – 2つのAIエンジンのコラボレーション
この動画は、Luma Ray2とViduという2つの高度なAI動画生成プラットフォームを使って制作されました。
どちらも独自の強みと弱みを持っています。
簡単に言うと、おそらくトレーニング素材の影響もあって、
Ray2はゴルフシーンの全体的な構図に非常に優れています。
ただし、Ray2には大きな弱点があります。
それは、柔軟性のなさです。
一度でも学習パターンから外れると、途端に破綻してしまうのです。
4. パットすべきでないゴルフボール
具体例を挙げます。
Ray2に、グリーンに落ちたゴルフボールがスピンバックしてカップに向かうシーンを指示しようとしたとき、
Ray2はほぼ必ず「人が入ってきてパットする」シーンを挿入してしまいます。
まるで「グリーンに乗ったらパットをしなければならない」と決めつけているかのようです。
この段階までくると、修正はほぼ不可能です。
「スピンバックして転がる」というアイデアは無視されるか、完全に別のものに置き換えられてしまいます。
一方、Viduはゴルフに関してはあまり深く学習していないようです。
でも、それこそが強みかもしれません。
人が一切出てこない、スピンバックしながらゆっくりとカップに向かうボールの動きを、Viduなら生成してくれるのです。
5. 最大の難関 ― スイング
ゴルフ映像の生成で最も難しいのは、実はスイングです。
この点では、Ray2はViduよりも多くの学習データを持っているため、優れた結果を出せます。
とはいえ、バックスイングや助走といった“準備動作”を理解することはできません。
そして、もしスイング全体の動きが5秒以内に収まらないとき、
Ray2は物理法則を平然とねじ曲げてまで、その動きを無理やり詰め込んでしまうのです。
Ray2は、スイング中にクラブの向きが変わるという概念も理解できないようです。
これに関しては、最初のフレームでクラブの向きを明確に設定すればある程度は補えます。
ただ、前述のとおり、実際のバックスイングを再現することはできません。
そのため、今回はスイングの動きとしては不正確でも、流れが自然に見えるショットを選んで妥協しました。
6. 最後に ― AIにも限界はあるが、私たちにも限界はある
現時点でのコストやツールの性質を考えると、
ゴルフ動画生成におけるAIの可能性は、おそらくここまでが現実的な限界でしょう。
でも、その限界の中で、可能性のギリギリまで挑戦することには確かな価値があります。
その結果を、楽しんでもらえたらうれしいです。
📺 HFW AIチャンネル – フルレビュー動画はこちらから
単なるYouTubeチャンネルではありません。 ツールを実地検証し、深い知見と実践をもとに比較検証を行う ― AIの限界に挑戦するためのチャンネルです。